3月26日(木)午後、我が家の庭に蝶が舞っているのに気がついて、そっと寄ってみるときれいな模様のあまり見たことのない蝶だったので、とっさに携帯電話のカメラで撮影した。
  この時期に蝶が見られるのも陽気のせいか、珍しい目玉模様が特徴的なこんなきれいな蝶は初めて見た。
撮影した写真で蝶図鑑を調べてみると〝クジャクチョウ〟(孔雀蝶、学名:Inachis io)という名の蝶で、チョウ目(鱗翅目)タテハチョウ科だった。
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  名の通り翅の表側に孔雀の飾り羽のような大きな目玉模様(眼状紋)を持つ。
目玉模様は水色の小さな斑点を含んだ黒い大きな斑紋で、その周囲を黄白色の環、さらに外側を黒の環が囲む。この目玉模様は鳥類などの天敵から身を守る効果があると考えられている。また、目玉模様がクジャクの飾り羽を思わせるのでクジャクチョウの和名があり、英名でもクジャクと同じく "Peacock" と呼ばれる。目玉模様以外にも、翅の表側は鮮やかな赤褐色で、褐色の縁取りがある。
  一方、翅の裏側は褐色で、翅のつけ根を中心とした同心円状の細かいしま模様がたくさん走っており、表側のような鮮やかさはない。枯れ葉や樹皮に止まって翅を閉じると擬態となり、周囲との見分けがつきにくい。
日本では滋賀県以北に分布し、北方系の種類として位置づけられる。本州中部では標高の高い山地でしか見られないが、東北地方や北海道では平地でも見られる。(蝶図鑑より抜粋)
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過日の野鳥といい、今日は蝶が庭に舞い降りてきて今年は何かと賑やかになりそうだ。
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日本では神奈川県で、レッドリストの危急種(絶滅危惧II類・VU)の指定を受けている。
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