◎ 第一項 亀 田 村 消 防 団 第 一 分 団

  設立は今を去る五十三年前の明治三十八年であり、当時は桔梗消防組という名称
であり、人員は二十名、機具としてはトビ口、ハシゴ、のみだけの小規模なもので
あったが設立一年後にドイツ製の手押しポンプを購入して、防水と消火につとめた。
  発足当時の役員は組長寺島紋太郎、部長木下作太郎。小頭中沢喜一、西田惣吉で
あった。三年後には、亀田消防組に改編し、その後島田村消防団と名称も変わり桔
梗消防団は亀田村消防団第一分団として亀田消防団の組織下で事ある度毎に出動
活躍している。その他自発的に青年団や駐在所とタイアップして、年末年始の夜警
をしたり、祭典行事の中核となったりして、よくその機能を発揮している。
  尚、消防番屋は当時から通して現在の場所にあり、建物は神社の移転した後の古
材を利用してできたものである。

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 桔 梗 巡 査 駐 在 所
  本駐在所は国警函館中央警察署桔梗駐在所として明治三十七年現在地に設置され
てから五十余年を経ている。この間数多くの駐在巡査を送迎したが、桔梗の事故犯
罪防止に懸命になり本村平和の為大いに尽力されている。管轄区域は桔梗、石川、
西桔梗、昭和一円であり現駐在巡査は榊原氏である。
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 桔 梗 郵 便 局
  桔梗郵便局の開局は大正五年十二月十六日で局種は無集配特定郵便局であり、初
代の郵便局長は若松仁蔵であった。
  大正五年十二月十六日郵便為替、貯金、一般事務を取扱うようになり、更に大正
十一年二月十六日に電信電話が開始され現在に至っている。

  開局当時は郵便局長只一人であったが、現在は内勤五名である。
  歴代局長は次の通りである。
  初代 若松仁蔵   自大正五年十二月十六日   至大正七年四月十九日
  二代 高橋大五郎 自大正七年三月二十九日   至昭和七年三月二十九日
  三代 村田音次郎 自昭和七年三月二十九日   至昭和二十年五月二十日
  四代 飯田正夫   自昭和二十三年五月二十日 至現在

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次回に続く

    第 二 章  桔梗村の産業
    第 一 節  産業の推移
    第 一 項  開拓當初(当初)

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